1999年7月8日 大井競馬場
サラ4歳 ダート2000m


第1回ジャパンダートダービーGI


 帝王賞よりもお客さんが少ないのは予想していたけれども、まさかあれほど少ないとは。なんか普通の南関東の重賞と変わらないじゃん。ちょっと、というか、かなり拍子抜け。
 レース内容は別ににして、盛り上がりとしては東京ダービーのほうが上だったな。これが伝統だとか、歴史っていうやつか。なるほど納得。

 向正面。後続をどんどん引き離すオリオンザサンクスの早田が必死に手綱を抑えてるのが確認できた。今まで見たことないような勢いで突っ走ろうとしているのを、懸命に抑える。赤間先生が「早田くんが苦労してるから」という、これは調教のときのはなしだけれども、それがよくわかる。
 直線に入ったところでも後続とはかなりの差。さすがにゴール前はバテたけれども、それまでの貯金があまりにも大きく、みごとに逃げ切った。
 それまで後ろからレースをしていたオペラハットだけれども、さすがに石崎が積極的に前のほうでレースをして、ゴール前クビ差まで詰め寄った。けれども、潜在能力はかなり違うのだろうなぁ。
 ちゃんと抑えるレースができるようになれば、オリオンザサンクスはもっと強くなる気がするが。

 「東京ダービーよりひっかかってましたね。抑えるのに苦労して、腕がパンパンになりました。あんなに行く気はなかったんですけど、折り合いがちょっとつかなかったですね。あれだけ折り合いがつかないと、他の馬にやられるかと思いました。課題は、折り合いをつけないと、時計も詰まらないですからね。納得行かないですよね、この時計じゃ。今日の馬の状態はよかったんですが、調教がやさしすぎたのか、折り合いがつかなくて、ちょっと納得いってないですが」(早田秀治)

 「今回は稽古で折り合いがついていたから、もう少し抑えていく予定ではいたんですけどね。かなりかかりぎみになったけど、結果的にはそれがよかったんじゃないですか。このあとはしばらくリラックスさせて、疲れをとって、それからですね」(赤間師)

 ところでハイテンションパル。3コーナーでは中団にいたのだけれども、直線まったく勝負にならず。さすがにこのメンバーではきつすぎた。
 レース後の長谷川太行。顔面蒼白とまではいかないけれども、疲れきった様子。「まだ強いところとやったことがなかったですからね。ペースについていけませんでした」


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