1999年6月16日 足利競馬場
サラ4歳以上 ダート1900m


第30回足利記念


 名古屋優駿に行く予定が、いろいろな事情があって足利記念に。
 しかし、泣かせるなぁ〜、足利競馬。ひとつひとつ手作り、というか手書きの貼り紙だよ。
 聞けば、足利競馬場が昭和44年に現在の場所に移ってから30年だそうな。以前はJR足利駅の近くだったらしいのだけれども、水害だかなんだかの関係で、現在の渡良瀬川の河川敷に。両毛線の近いところに、開催日だけ臨時停車する駅を作るというような計画もあったらしいのだけれども、予算の都合で実現せず。2時間に1本走ってた路線バスもとうとう最近廃止されたそうで、遠来の客にとってはかなり厳しい状況。
 いつもは3月にやっていた足利記念だけれども、今年度は太平記記念と時期を入れ替えた。なので、第29回は3カ月前にやったばっかり。聞かなかったけれども、もしかして30周年記念の時期にあわせての開催だろうか。
 ということで、今回の正式名称は「開設30周年 第30回足利記念」。

 ほとんど話題になることもなくなったし、新聞でも書かれることがなくなったけれども、ショウワルーキーがこの足利記念に勝つと、足利のサラブレッドの重賞でグランドスラムということになるのだけれども、もう9歳。
 中団から3コーナーで仕掛けていくというレースぶりは、5歳のときからまったく変わらないのだけれども、仕掛けてもぜんぜん前に行けないんだな、最近は。
 ということで、見せ場なく6着。
 去年の3月(つまり第28回)に、ブライアンズロマンに出てこられちゃったのが運のツキだったか。せっかく人気薄で2着にきたのに。

 で、他馬より3.5キロ以上も斤量を背負ったイヴニングスキー(写真→)が順当勝ち。
 出ムチを入れて、むりやりという感じでハナ。チェクラインとの激しい先行争いになったけど、なんとか振り切ってそのまま逃げ切った。セリ合ったチェクラインは、3コーナー手前で後退してしんがり負け。
 「開催最終日は内が浅いからね。無理してでも先頭に行かないと。チェクラインに行かせちゃうと、逃げきられちゃうから。向正面でチェクラインを振り切ったときは勝ったかなと」(内田利雄)

 さて、次はということになると、「1500とか短いところしかないから、使うレースがないんじゃないかな」という騎手と、「すぐに宇都宮でセントリックと同じ斤量で出られる2000のレースがあるから」という調教師と、さてどっちが正しいのでしょうか(苦)。

 ところで、7月にイヴニングスキーとベラミロードの下がデビュー予定だそうな。雄だか雌だか忘れたけど、400キロそこそこの小さな馬体で、父はスズカコバン。このきょうだいは、みんなデビューのときはちっちゃいみたいだ。
 なんでも馬主さんがベラミイヴニングという馬名をつけちゃったらしく、それではあんまりだということで、室井先生が馬名変更を申請する予定だそうな。一度ベラミダンサーというのを申請したのだけれども、それはなぜか通らなかったと。
 さて、どんな馬名でデビューするのか楽しみではあります。


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