1999年6月15日 川崎競馬場
サラ4歳以上牝馬 ダート1600m


第3回スパーキングレディーカップGIII


 去年から「ホクトベガメモリアル」の冠がついて、馬主は違うけれどもホクトロビンが勝ったから、今年はホクトオーロラで決まりじゃん。石崎だし。と、思ったけれども、そんな甘いワケにはいかなかった。

 武蔵野ステースクで牡馬と対戦して、直線で3着まで追い込んだあの脚は、やっぱりダテではなかった。牝馬相手のここではぜんぜん力が違った。
 ファストフレンドの圧勝。
 絶好調のエビショーばかり注目されるけれども、高市調教師も5日前の北海道スプリントカップに続いて、ダートグレードレース連勝。なんでもウマくいくときってのは、こんなもんなんだろう。

 「内枠だけが心配だったけど、うまく出てくれました。うまくさばいてくれて、3コーナー過ぎからいい位置につけられました。前半ゆっくり行って、終いを生かすようなタイプなので、そのとおりのレースができました。外に出してからはスムーズで、4コーナーでは楽に行ってくれたので、そのままもってくれと思って乗りました。向正面を上がって行くときも楽でしたし、3コーナーも非常にいい感じで流れてくれたんで、これならだいじょぶかなと思って乗っていました。川崎も、ナイターも、はじめてだったんで、ちょっと心配だったんですけど、返し馬したらそんなに気にする素振りも見せなかったんで、まあだいじょうぶかなと。だんだん馬も力をつけて、よくなっています。ほんとに一生懸命走るところがいいんじゃないですか。エンプレス杯の2100も、折り合いがつけばこなせる距離だとは思うんですけど」(蛯名正義)
 「ま、いつも男馬に揉まれているので、ここは牝馬限定なので強い勝ち方をしてくれました。まだまだこれからも活躍できるんじゃないかなという手応えを、今日は感じました。ちょっと直線が短いので、少し前で競馬して、あとは向正面向いたときの手応えで、早めに上がって行くような感じでと、ジョッキーと打ち合わせしました。今までちょっと減りすぎていた体が戻ってきたんでね、今日もプラス5キロで、それを維持していければ…。エンプレス杯を一応視野には入れてあります。まあ、馬の状態を見て、1カ月ありますからね」(高市師)

 それにしても、2着はアブクマレディーですか。大塚だし、得意の浦和ならどうかとも思ったんだけれども、まさか川崎でも人気薄で逃げきるとはね…。


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