1999年5月30日 宇都宮競馬場
サラ4歳以上 ダート1500m


第5回カネユタカオー記念


 賞金は5月4日の八汐賞のほうが上だけれども、メンバー的にはこっちのほうがおもしろくなった。群馬記念に出ていた高崎の有力馬がそろって参戦してきたから。

 当然人気は、イヴニングスキー。前日には妹のベラミロードが古馬を相手に2秒の差をつけてぶっちぎったらしい。
 逃げるはずの2番人気エムジーシューマは、出遅れたんだろうか。地元のオオザターボが逃げる展開。イヴニングスキーはピッタリ2番手。

 結局、楽な競馬をしたイヴニングスキーが後続を振り切った。
 中団を追走していたエムジーシューマは、早めの仕掛けからイヴニングスキーに並びかけようとしたものの、先手をとれなかったのが痛かった。なんとか3着を確保。
 終始、じっと3番手の内を追走していた高崎の伏兵デルマキングオーがゴール前で一番いい脚を使って、イヴニングスキーに3/4馬身までせまった。

 「相手はエムジーシューマだけだと思ってたから。ゴール前は差を詰められたけど、いつもあんなもんなんだよね、この馬は。ベラミロードと違ってタフだからね、次は足利記念」(室井師)

 「今日はエムジーシューマには勝てないかなと思ってた(笑)。ベラミロードとはまったく正反対だからね。神経は図太いんだけど、テンのスピードがあるわけじゃないし、最後はいつもレースをやめちゃうんだよね。だからゴール前どこまでもたせられるかっていう馬なんだよね」(内田利雄)


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