1999年5月24日 益田競馬場


NARグランプリ'98特別賞受賞騎手招待


記者会見   新スタンド   招待レース
記者会見

 1時間の睡眠で羽田に行くのはやっぱつらかった。
 午前7時35分発。石見行きのANKは、これと夕方の2便しかないからしかたない。ということで、主役の竹見さんと、前日のうちに中京(高松宮記念)から東京に来て宿泊していた武豊、そのほか関係者やマスコミ(といっても東京から行くのはグリーンチャンネルと我々だけだが)など、みんな一緒の移動となった。
 小さな石見空港についたら、すごい歓迎のお出迎え。いきなりカメラとか回ってるんだもの。

 競馬場には10時前についたので、しばし散策。地方競馬のうち、行ってないのがこれであと姫路だけになったかと思うと感慨深い。

 レースがはじまってしばらくすると、用意されていた記者会見。
 しかし、こういう記者会見っていうのは、必要ななのはわかるけど、会見されるほうがかわいそうだよなあ。NHKをはじめ、地元テレビ局なんかがたくさん来ていたのだけれども、予想どおり白い会見となった。
 地元記者の代表の方に「まとめて聞きますが、何か質問することはありますか?」と聞かれるが、馬をつれてきたわけでもないのに、いまさら聞くこともなし…。まさか、益田の印象はどうですか?とか聞いても答えようがないだろうし。
 と思っていたら、最初の質問がまさにそれだった。竹見さんはその前に1つ乗って勝ってたからまだいいけど、武豊にいたってはホテルに寄って、今来たばっかりなんだから「いいところですね」という以上に答えようがない。
 そのほか、いくら競馬を知らないからって、もうちょっと勉強してから来なさいというような内容の質問ばかりで、聞いてるほうもまいったな、こりゃ。
 まあ、英語もしゃべれないのに外国に取材に行ったりだとか、片言の英語でリチャード・マンデラに質問してみたりだとか、酔っぱらった勢いでボブ・バファートに話しかけてしまうわたしも失礼だと思うが、それにしても、もっと気が利いたことが聞けないものか。
 まあ、こんな有名人が来ることはめったにないんだからしょうがいないか。

 とはいうのもの、突然「今日の1着賞金がいくらかご存じですか?」とか聞く記者がいたのにはまいった。
 そんなの聞かれたところで、別に賞金稼ぐために来てるわけではないので、普通知らんぞ、そんなこと。
 しかし、この質問をした人は、どんな意図があってそんな質問をしたのだろうかね。「中央の未勝利戦の1/10ですよ」ってのが言いたかったのか、それとも「あなたたちのために益田としては重賞なみの破格の賞金を出してるんですよ」と威張りたかったのか、まったくもって意味不明である。
 当然2人からは何の言葉もなく、場は凍り付いた。

 記者会見後、吉岡牧子さんが個人的に聞いてたことのほうが、よっぽどおもしろかったな。あたりまえか。

 ちなみに益田には招待用の勝負服はないので、武豊のは中央から持ってきた7枠2番目の貸し服だった。


    次のページ→

カクチ探偵トップページへ