1999年5月19日 川崎競馬場
サラ4歳牝馬 ダート2100m


第35回関東オークス


 浦和桜花賞の勝ち馬がリタイヤで、距離が伸びて地元とくれば、ここはもうモミジホープ。と思った人も多かったに違いない。
 モミジホープは、好位4番手から正攻法のレースをして、直線で後続を完全に突き放した。けれども、すでにその前には楽々と抜けていたヤマノリアル(写真)がいた。
 モミジホープは、これまで戦ってきた相手には完勝したのだけれども、無敗のまま一般戦を勝ち進んできたヤマノリアルの出現は不運だった。

 「この馬に関してはデビューのときから勉強させられてましたから。距離には多少不安がありましたが、3コーナーで手応え十分だったのでいけるとは思いました」(張田京)

 「距離はそれほど心配していなかったんですが、ナイターだけが心配でした。今までハナにたつと、ちょっと力がないような勝ちっぷりだったのですが、少しは成長したのかな。でもまだまだ馬が若いです。次は東京プリンセス賞ですね」(後藤師)

 話はモミジホープに戻って金子正彦。
 ここのところ好調で、4月30日現在では全国騎手収得賞金では19位。しかしほんとになぜか重賞が勝てない。
 ランドアポロを思い出したよ。
 3歳のときは大一番でマルシンヴィラーゴというとんでもないのが突然現れて、4歳のときはトチノミネフジだもんね。それでもトチノミネフジには最初のうちいい勝負してたんだから、なんとか一個くらい勝てなかったものかと。
 3強の一角、セイフウザンが4歳一杯で早々と引退して、トチノミネフジのいないところで重賞のひとつでも勝てるかと思ってたら、5歳時はずっと不振。
 6歳になってようやく船橋記念で重賞を勝ったときは、的場文男に乗り替っていたという。
 つくづく重賞には縁がない。金子正彦。


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