1999年5月3日 宇都宮競馬場
サラ4歳 ダート1900m


第20回しもつけさつき賞


 同じ日に高崎でも高崎皐月賞をやっていたんだけれども、1着賞金は高崎が300万円で、こっちが600万円。たぶんこの差が理由だろうけど、無敗のロイヤルブリッジのほかに2頭も高崎から遠征(というほど離れてないか)。

 レース前のパドックで室井先生にご挨拶。
 オッズ版(っていうか、見てたのは馬体重なんだけど)を見上げて浮かない顔。
 中山のフラワーカップに持っていったときに12キロも減っていて、今日は10キロくらは戻す予定だったんだけれども、4キロしか戻っていないのを見てがっかり。
 そのことがよほどショックだったとみえて、なんだか相手がロイヤルブリッジだとかなんだとか、そのほか今日のレースのことは、もうどうでもよさそうな感じだった。まあ、きっと勝つのがわかっててのことだろうけど。

 そのベラミロード(写真)は、3コーナーでちょっと仕掛けたところで勝負あり。600万円ゲット。4コーナーからは後ろを何度も振り返って(馬が振り返ったわけではない)、持ったまま5馬身差のぶっちぎり。
 さて、一方のロイヤルブリッジ(写真のうしろ)はといえば、スローに落ちたところでベラミロードの後ろにぴったりとつけたものの、3コーナーからは離されるばかり。それどころか、ようやく2着を確保という状態。
 無敗馬同士(除く、フラワーカップ)の対決は、あまりにもあっけない結果に終わった。馬連複は予想どおり150円。

 「強いね、この馬。対戦相手がはじめてで、むこうも今まで楽勝楽勝できてた馬ですからね。油断はできないなと思っていました。いつもの調教の追いきりのような状態で乗ろうと思って。まあ、あの馬の最大限の力は出せたと思っています。このまえは、悪天候で、ちょっと馬場が悪かったので、ぜひ良馬場の芝で、もう一度走らせてあげたいと思いますね。欲を言えばあと10キロくらいほしい感じですね。ま、でも少しずつ筋肉がついてくるんじゃないですか。体重も増えてくると思いますよ」(内田利雄)

 「あんなに楽に勝てるとは、予想だにしなかったです。負けるとは予想だにしなかったっていうのじゃなくてよかったですよ(笑)。ん〜やっぱりね、雨の降らない時期ですね、遠征は。このまま無事にいれば、ここのダービーは勝てるでしょうから。いいレースがあったら中山とか東京にも行ってみようと思いますけど、イイ結果出さなきゃ、やっぱ意味ないですからね。これだけ走る馬だから。実際にいくらここで圧勝してても、なんだたいしたことないんじゃないかっていうことでは意味ないですからね。完全に馬が、これならだいじょぶだっていう時期にならないと、ちょっと行けない気がするんですよ。今日、420だからちょっとがっかりしちゃってるんですよ。425ぐらいあればね。もすこしあると思ったんだけど…。大井のジャパンダートダービーは、こっちのダービーとの兼合いもあるしね。ここのダービーを使っちゃダメだって言われれば行きます(笑)」(室井師)


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