1999年1月20日 大井競馬場
サラ5歳以上牝馬 ダート2000m


第2回TCK女王盃GIII


 シルクフェニックスがこれで引退だってね。
 ここ1〜2年のダート牝馬交流戦線ではもっとも活躍した馬の1頭。そのシルクフェニックス以外の中央勢は、この路線の新しいメンツ。世代の変わり目か。

 1番人気は、ランフォザドリームになるのかと思ってたら、結局ホクトオーロラだったのね。
 絶対能力ということで見れば、ホクトオーロラよりも、おそらくランフォザドリームやケープリズバーンのほうが上なんじゃないか。それでも思ったほどの人気にならないのはなぜでしょ。
 去年のこのレースで1番人気だったメジロランバダがそうだったように、明らかに能力が上でも、遠征や慣れないコースということになると、なかなか実績通りの成績が残せてない。その後の何戦かも能力で上位にくるものの、案外だった。
 そんなことを、馬券を買うみんなは気付いてきたんじゃないのか? もちろんホクトオーロラの鞍上が、コースを知り尽くした石崎だということも大きいけれど。

 直線は、かなりの激戦。好位から3〜4コーナーで早めに仕掛けたケープリズバーン(写真)が、長く脚を使い、混戦を制した。
 同じような位置にいたダイアモンドコアも、最後まで粘ってあわやというところを見せた。内に包まれそうになったけれども、脚をなくしたシバノコトエ桑島に道を譲ってもらったのが幸いだった。
 そのままダイアモンドコアが2着に粘るかなと、思ったところに伸びてきたのがラシアンスキーであり、さらに大外を一気に追い込んだホクトオーロラだった。
 その1番人気のホクトオーロラ。スタート後は最後方を追走。向正面でようやく2頭ほどかわしたけれども、4コーナーをまわるところでも、後ろから3番手。直線一気のゴボウ抜きは、ものすごかった。
 ゴールでは、いつのまにかあとちょっとのところまで来てたのね。勢いではホクトオーロラのほうが完全にまさっていた。

1ケープリズバーン(JRA)熊沢重文2.08.03人気
2ホクトオーロラ(船橋)石崎隆之クビ1
3ラシアンスキー(大井)藤江昭徳1/210
4ダイアモンドコア(川崎)森下博クビ6
5スギノキューティー(JRA)横山典弘1/25
6ラストヒット(大井)的場文男アタマ9
7マジックリボン(笠松)安藤勝己クビ7
8アイディアルクイン(大井)堀千亜樹11
9シルクフェニックス(JRA)福永祐一ハナ4
10クリオネー(大井)佐宗応和アタマ12
11シバノコトエ(浦和)桑島孝春3/414
12ワールドイーグル(大井)脇本一幸ハナ15
13ランベット(浦和)見澤譲治1/216
14エフテーサッチ(浦和)松井達也13
15ランフォザドリーム(JRA)河内洋1/22
16ホクトロビン(船橋)佐藤祐樹ハナ8

単 510複 220、130、460枠複 890馬複 1,050枠単 2,020馬単 2,080

 「1コーナーまでにイイ位置がとれたんで、余裕をもってレースができました。ゴール前、手応えはあったけれども、抜けてしまうと遊ぶところがあるんでどうかと思いましたが、外から馬が来たとき、もうひとふんばりしてくれました。ぼくは芝のほうがいいと思うんですが、こういう深い砂でも頑張れる根性がありますね。思っていたより強いレースができました。(馬が)自分でレースを作ってくれるんで、ぼくらはあんまり考えることがなく乗れるんで、それがあの馬のいいところだと思います」(熊沢)。

 今回、ちょっとした驚きだったのがダイアモンドコアの好走。浦和桜花賞を圧勝して以降は、まったく別馬のようになってしまっていたのだけれども、今回ようやく勝負になるところを見せてくれた。
 「追っても、まだちょっと伸びないんだよなぁ。それでもロジータ記念のときよりだいぶよくなってるけどね。2000メートルでも、もつようになってきた。マイルだったら、もっとイイんだけどね」(森下)。
 さて、ダイアモンドコアは復活してくれるのでしょうか・・・・・。


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