1998年12月31日 高崎競馬場
サラ4歳以上 ダート2600m


第27回高崎大賞典


 大晦日というと、わたし的には高崎大賞典という感じ。ヨシノキング衝撃の大惨敗から毎年来てるような気がするけれども、途中にトウケイニセイ・ラストランの桐花賞だとか、鞭を落とした小嶋しゃんのプレザントの桐花賞だとかを見てるので、毎年高崎大賞典というわけでは、ぜんぜんない。
 それにしてもあのヨシノキングは、今で言えばタイキシャトルと同じぐらい堅いんじゃないかという雰囲気だったもんなぁ。単勝票数もたしか1万票を越えてて、ものすごい盛り上がりだった。中央馬なんかいなくても、スターがいれば盛り上がるじゃん。という典型的な例だった。

 今年の1番人気はリキアイフルパワー(写真→)で、単勝は2360票。寂寥の感。中央未勝利だけど、高崎に来てからの上り馬。続く人気はダイワトニービン、メジロモネで、こちらも元中央。去年の大賞典2着以来、11月に復帰して2戦ともいいとこなしのグランドツアラーは4番人気だけれども、2年前、4年前の覇者。力的にはここまでの4頭だて。
 縦長の中団追走のリキアイフルパワーが、2周めホームストレッチで一気に先頭までマクッて出た。
 最後の直線でもリキアイフルパワーが先頭のまま。2番手にダイワトニービンが抜け出したが、メジロモネの追い込み。ややバテたリキアイフルパワーに、メジロモネが半馬身まで迫ったところがゴールだった。ずっと離れた混戦の4着争いは、実績のグランドツアラーが制した。

1リキアイフルパワー加藤和宏2.59.21人気
2メジロモネ久保田政弘1/23
3ダイワトニービン菊池義昭2
4グランドツアラー工藤勉4
5ゲートウエーランド茂呂菊次郎アタマ6
6スーパーオッティ高橋文雄アタマ8
7マルワカプライズ丸山侯彦9
8チェクライン金井正幸1/211
9テンカイチ米田弘一アタマ5
10コウエイパラダイス横山克彦10
11トモノイナズマ栗林宏12
12ヤスノウイニング齊藤誠大差7

単 210複 120、160、140枠複 500馬複 490

 グランドツアラーの3勝めはならなかったけれども、加藤和宏の3連覇。おととしはグランドツアラーで、去年はケイシュウトライで。3年とも違う馬での制覇。
 「馬が強い、のひとこと! (1周目の)3コーナーで馬が勝手にハミをとっていって、気にはならなかったけど、ちょっと恐かったね。今なら、ブライアンズ(ロマン)には負けても2馬身だよ(笑)」(加藤)

 「負けても2馬身だよ」としか言えないところが泣かせる。
 それほどブライアンズロマンは、北関東では強いってこと。実績からすれば、トウケイニセイと同じくらい盛り上がってもいいのになぁ。やっぱり地元ファンだとか主催者の質の違いだろうか。
 4歳前半には、カルラネイチャーというさらに強い馬がいたにしてもだ。

 高崎競馬も、ファンを集めようと必死の努力。
 恒例の騎手全員が馬場に整列しての挨拶のほかに、米田真由美、赤見千尋、それから若い福原好隆のサイン会(有料)。これをレースの合間にやるってんだから、騎手もたいへん。
 米田、赤見のサインには、もれなく生写真付き(苦)。

 サイン色紙ほか、いろんなグッズのチャリティーと名乗ったバザーだとかオークションも。
 サイン色紙は地元騎手のかと思ったら、中央のじゃねぇか。武、ロバーツ、中舘、森安など。きっと、条件交流で来たときに書いてもらったんだろう。それをけっこうな値段で売ってるんだからねぇ。
 しかし、あの売上金てのは、どこに行くんでしょうかね。って、こんなこと書いてもいいのかとも思ったけれども、ま、公然とやってたんだから、いいでしょ。


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