1998年12月14日 水沢競馬場


第13回ダービーグランプリGI


水沢のダービーグランプリ   三冠ならず   クローズアップ−カイヨウジパング
水沢のダービーグランプリ

 雪で延期、水沢に戻ってきたダービーグランプリである。「戻ってきた」って表現はちょっと懐古趣味か。

 水沢でダービーグランプリをやってたころ、つまり地方だけの交流だったダービーグランプリは、中央にちょっとでも関係した馬は排除されていた。
 デビューが中央だったハシノタイユウはもとより、中央に登録があって未出走だったドルフィンボーイですら出られなかった。ま、初重賞が戸塚記念だったから、もともと選考されなかった可能性もあるけど。

 中央とは関係ないけど、出られなくて残念だったのが、ブライアンズロマン。カルラネイチャーっていう目の上のコブがいたから、4歳前半は重賞2着ばかり。そのカルラネイチャーがいなくなって、しもつけ菊花賞を勝ったけど、すでにダービーグランプリの出走馬選考はその前に終わっていた。

 で、あの年のダービーグランプリは、ブラッククロス−カネミボンバーだかんね。ブラッククロスはまだしも、カネミボンバーなんて、みなさん覚えてますでしょうか。名古屋なんですけどね。ちなみにわたしはそのカネミボンバーが本命でした。本命だったけど、ブラッククロスが不来方賞を勝つところを見ていて、まったく強さを感じさせなかったもんで、自信をもって切ってたのでした。その後のブラッククロスを見てると、やっぱ、最弱のダービーグランプリだったかも。
 「人気薄からは総流し」「馬の実力に関係なく、交流レースでは地元のリーディングジョッキー」という格言を、しっかりと確認したのであった。


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