Road to The Dubai World Cup 2000 part1

 いよいよ11月からUAEの競馬シーズンもスタート。平地競馬だけでなくエンデュランスの情報もお届けします。

 情報は、UAEの日刊紙「GULF NEWS」または、Dubai World Cupオフィシャルページのものを参考に、過去の記事や知識も加えてます。

2000年1月以降のニュースへ


1999年12月31日

 大晦日だからなのか、昨シーズン終了後に繁殖入りしたピュアアラビアンのスーパーホース、AlanuddとMahaを称える記事。
 Alanuddは1990年7月18日アメリカ産。父はZT Ali Baba。へー、4歳時にアメリカでデビューして6戦6勝でUAEに来たんだ。President's CupだとかMaktoum Challengeだとか、とにかくUAEの大レースをほとんど勝った。Abu Dhabiではマイルと2200m、Nad Al Shibaでは2000mのコースコードを出した。通算37勝。
 同じくHH PresidentおかかえのYancey Carter Jr.調教師によるピュアアラビアンのスプリントチャンピオンがMaha。Alanuddより1歳年上の栗毛の牝馬。こちらもやっぱりアメリカで4戦4勝のあとUAEに来たらしい。Abu Dhabiの1000mと1200mのコースレコードを塗り替えた。通算29勝。
 両馬ともワールドクラスの子孫を残すため、フランスで繁殖生活を送る。
 Alanuddは第1回のDubai World Cupのときから毎年見ていただけに、2000年のWorld Cupで見られないのは寂しいなあ。


1999年12月23日

 Nad Al Sheba開催。今シーズン好調のPaddy Rudkin調教師、Ted Durcan騎手がそれぞれ2勝を挙げ、ランキングトップの座を守った。
 16頭だてのレースで、サドラーズウェルズ6歳牡馬、Neil Pollard騎乗のRasmussenが、Orion's Moon、Outspokenに先着して勝利。
 デイジュール産駒の5歳、今シーズンのマクトゥームチャレンジを目指すFire Thunderが、7頭だて7.5ハロンの条件戦で勝利。以上2頭がPaddy Rudkin調教師の期待馬。
 芝の6ハロン戦では、Richard Hills騎乗、Kiaran McLaughlin厩舎のマキャベリアン産駒Kharirが4番手追走から、前を行くMurheb、Mile High、Serviableを差し切って今シーズン3戦2勝とした。Willie Supple騎乗のMurhebは直線内で行き場がなくなってアンラッキーだったようで、2着Mile Highにも及ばず3着。Kharirの次走は1月6日のAl Shindagha Sptintの予定。
 ピュアアラビアンの9ハロン戦はI Feel Goodが勝った。管理するのは女性トレーナーのJacki Wickhamで、これが今シーズン6勝目。鞍乗はTed Durcan。ちなみにJacki Wickhamはエンデュランスのトレーナーでもあり、今シーズン平地の所属馬は16頭という小さな厩舎。


1999年12月22日

 Abu Dhabi開催。第3レース、ピュアアラビアンの7ハロン戦。1ヵ月前のNad Al Shebaのデビュー戦を勝っていた5歳牝馬のStreak Teaseが逃げたHillwanを短頭差とらえて勝利。メインの第5レース、ピュアアラビアンの5ハロン戦は、6歳の栗毛A Royal Streakが逃げ切り勝ち。いずれも、Jacki Wickham調教師、Ted Durcun騎手のコンビ。
 第4レース、サラブレッドの14頭だて12ハロン戦は、Willie Supple騎乗の人気のMaloohは馬群から抜け出せず、Neil Pollard騎乗、Paddy Rudkin厩舎のChief's Dreamが、Tassle and Ashbalに2馬身の差をつけて勝利。
 第2レースはDarren Biggs騎乗のOrkhan De Jacmarが勝利。Christian Wroe調教師はこれが今シーズン初勝利。
 第1レースはサラブレッドの7ハロン戦。Gaven Birer騎乗、Satish Seemar厩舎の栗毛の5歳牡馬CalchasがNajm Mubeenの追撃を退けた。


1999年12月17日

 Abu Dhabi開催。コースや距離が違っても、ウイニング・ホースとウイニング・ジョッキーは同じ。4歳のピュアアラビアンによるAl Asayl Championship第2戦(11ハロン)は、Nad Al Shebaの8ハロンで行われた第1戦に続き、Al NasrとWillie Supple騎手のコンビが制した。
 Willie Supple騎手はこの日、Dhruba Selvaratnam厩舎のMoonlight Acresでも、有力馬Levelled(Neil Pollard騎乗、Paddy Rudkin厩舎)を破って勝ち星を挙げた。


1999年12月16日

 Nad Al Sheba開催だったようなのだけれども、結果は不明。


1999年12月12日

 Nad Al ShebaのRamadan Race開催2日目。ここまであまり活躍の目立たなかったKiaran McLaughlin調教師だが、この日のメインとなる2つのレースで勝利。Richard Hills騎乗のHattabと、Eddie Ahern騎乗のKeltoi。
 1週前のJebel Ali開催でFly By Nightの3着に敗れていたSatish Seemar厩舎でTed Durcan騎乗のCable Media Boyが6.5ハロンのハンデ戦で快勝。
 Richard Hills騎乗のアラジ産駒栗毛の6歳馬Arabian(もちろんサラブレッド)が、Ismasをわずかに凌いで勝利。


1999年12月10日

 Abu Dhabi開催。Dhruba Selvaratnam調教師、Willie Supple騎手のコンビが快進撃で3勝。サラブレッドの12ハロン戦では芦毛の7歳セン馬Maloohが順当勝ち。サラブレッド8ハロンのハンデ戦をShaalaynで勝ち、ピュアアラビアン6ハロンの条件戦をOreeoで勝った。管理馬のほとんどがサラブレッドというSelvaratnam厩舎としては、ピュアアラビアンの勝利は珍しい。Erwan Charpy厩舎のCR CharliedickensとJacki Wickam厩舎のTchulaあたりが期待されていたようで、Oreeoはあまり期待されず、予想外の勝利だったもよう。


1999年12月9日

 Nad Al ShebaのRamadan Race開催。Paddy Rudkin調教師が4勝の固め勝ち。サラブレッド芝6ハロンのスプリント戦、インディアンリッジ産駒の6歳馬Snow Kidが、昨シーズンのスプリントチャンピオンRamp And Raveに4馬身の圧倒的な差をつけて勝利。Snow Kidは2週前のJebel Ali開催に続く勝利で、このあとは1月6日のAl Shindagha Sprintを使って、最大の目標はドバイワールドCの日のスプリントチャンピオン決定戦Golden Shaheen。そのほかは、サラブレッド7.5ハロンをマキャベリアン産駒の8歳馬Vitellozziで、サラブレッド芝12ハロン戦をKumatourで、サラブレッド10ハロン戦をRoyal Shockで制した。
 オーストラリアのトップジョッキーGreg Hallが、ピュアアラビアン8ハロン戦、Kiaran McLaughlin厩舎のKhartoumで、UAEでの初勝利を挙げた。


1999年12月3日

 Jebel Ali開催。昨シーズンのチャンピオンジョッキー、Willie Suppleと、Dhruba Selvaratnam調教師のコンビが“自分の庭”で2勝。サラブレッドの5ハロン戦は、Proud Irishmanで2着Kabalevskyに半馬身差の辛勝。もうひとつはサラブレッドの9ハロン戦。Meshtyという馬で、Kiaran McLaughlin厩舎のMumtaazに、こちらも半馬身差の勝利。
 この日はBill Mather調教師、Peter Brette騎手というベテランコンビも2勝。9.75ハロン、サラブレッドの0-100条件戦をGet Away With Itで勝ち、7ハロン、サラブレッドの0-65条件戦ではナイトシフト産駒Fly By Nightが、Selvaratnam厩舎のAlfannanをアタマ差で退けた。


1999年12月1日

 Abu Dhabiのthe National Day Cup開催。9頭だて、Group3のレース。過去3回UAEのチャンピオントレーナーになったことがあるKiaran McLaughlin厩舎のCornish SnowがRichard Hills騎手で勝った。昨シーズン3戦3勝だったPaddy Rudkin厩舎のFire Thunderが半馬身差の2着。5馬身半差の3着に、Dhruba Selvaratnam厩舎、Willie Supple騎手のMan Howa。Cornish Snowは、ストームキャット産駒の7歳。
 ピュアアラビアンのGroup3のレースでは、Julian Smart厩舎が4着まで独占。勝ったEzilは昨シーズン、President's Cup、ワールドカップの日のArabian Classicで、ともにAlanuddの2着だっただけに、そのAlanuddが引退した今、チャンピオンホースになれるかどうかというところ。ふむ。やっぱりAlanuddって、引退してたんだ。Ezilの騎手はTed Durcan。2 1/4馬身差の2着にDent Du Loup、3着Fanfan De Carrere、4着Ganie De Carrere。


1999年11月26日

 Jebel Ali開催。0-100条件6ハロンのハンデ戦、Neil Pollard騎乗、Paddy Rudkin厩舎のSnow Kidが、Richard Hills騎乗1番人気のKharirにクビ差で競り勝った。半馬身差の3着にはWillie Supple騎乗のArchive。
 0-75条件のハンデ戦、Peter Brette騎乗、Bill Mather厩舎のCapital Princeが、2週前のNad Al Sheba開催に続き勝利。
 この日唯一のピュアアラビアンのマイル戦。Julian Smart厩舎のAl Aneedが14馬身差の圧勝。


1999年11月25日

 すでにインフォメーションがあったように、突然できた表彰制度、昨シーズンのERA(Emirates Racing Association)賞が発表された。サラブレッド関連の賞がNashwan賞で、ピュアアラビアン関連の賞がAlanudd賞。
・Nashwan Award lifetime achievement:Michael Osborne
・Nashwan Award of merit:Keith Stack
・Paddock Steward's award:Bill Mather
・Nashwan Award for jockey of the year:Willie Supple
・Nashwan Award for owner of the year:Sheikh Ahmed bin Rashid Al Maktoum
・Alanudd Award for owner of the year:HH The President
・Nashwan Award for trainer of the year:Dhruba Selvaratnam
・Alanudd Award for trainer of the year:Yancey Carter
・Alanudd Award for UAE bred of the year:Raheeb
・Nashwan Award for dirt horse of the year:Almutawakel
・Alanudd Award for dirt horse of the year:Alanudd
・Nashwan Award for turf horse of the year:Fruits Of Love
・Alanudd Award for turf horse of the year:Alanudd
・Alanudd Award for juvenille of the year:Hafid du Bac
・Nashwan Award for international horse of the year:Daylami
・Alanudd Award for horse of the year:Alanudd
・Nashwan Award for horse of the year:Almutawakel
 とりあえず、ありったけの賞を作って表彰してみましたという感じ。Nashwan賞関連はドバイワールドCを勝ったAlmutawakelのチームが受賞して、Alanudd賞関連は昨シーズンも相変わらず負け知らずの快進撃だったAlanudd関係者が受賞したという、笑っちゃうほどわかりやすい結果。この2頭とは関係ないところでの表彰では、調教師、騎手はそれぞれ断然のリーディングだった2人。芝部門はドバイワールドCターフクラシックを勝ったFruits of Love。三冠を制してピュアアラビアンの3〜4歳チャンピオンとなったHafid du Bacは、そういえばオフシーズンの夏はフランスに連れて行くとか言ってたような気がしたけど、フランスでは走ったのだろうか。Lifetime Achievementは、なんて訳せばよいのかよくわからないけど、ERAの前チェアマンだったマイケルオズボーンが、その功績を称えて表彰されたのだろう。

 で、Nad Al Sheba開催。Satish Seemar調教師が1〜3レースを連勝。Ted Durcan騎手で、ピュアアラビアンのハンデ戦をNever Mindが、サラブレッドの芝マイルのハンデ戦をベーリング産駒のNobelistが制した。
 6ハロンのスプリント戦は、ロイヤルカラーの勝負服のリファール産駒Alfarabiが勝った。
 メインレースは、Richard Shawというあまり聞いたことのない厩舎の4歳馬Al Nasrが、Iska Al Melsに10馬身の差をつけて圧勝。騎手はWillie Supple。偉大なるAlanuddを彷彿とさせるような強い勝ち方だと。


1999年11月22日

 3月25日に行われるドバイワールドカップのファーストエントリーのメンバーが発表された。こちら
 アメリカからは26頭がエントリー。ブリーダーズCクラシックを勝ったキャットシーフ。第1回から毎年管理馬を出走させているリチャード・マンデラ調教師は、出場すればこれが3回目になるマレック。前回は惜しい2着で、個人的にはぜひともがんばってほしいもの。第3回をシルヴァーチャームで制したボブ・バファート調教師は、パシフィッククラシックを勝ったゼネラルチャレンジなど有力馬を7頭エントリー。第1回をシガーで勝ったビル・モット調教師は、ブリーダーズC直前に移籍したロイヤルアンセムなどをエントリー。
ヨーロッパからは、アイルランドの若きチャンピオントレーナー、エイダン・オブライエン調教師は、アイリッシュ2000ギニーの勝ち馬サフロンウォルデン。
 オーストラリアからは、2年連続のチャンピオンホース、マイトアンドパワーや、メルボルンカップの勝ち馬スカイハイツなど。南アフリカからもチェスナットがエントリー。
 香港からはおなじみインディジェナス、日本からはファストフレンド、マチカネワラウカドが登録。
 そして地元UAEからは、このレースを勝つために名づけられたドバイミレニアム。ケンタッキーダービーに挑戦したワールドリーマナー、志し半ばでアメリカを断念し、結局ヨーロッパで走ったアルジャバー。ザール、スリックリーなどが当然のようにエントリー。それから、昨シーズンのマクトゥームチャレンジというシリーズで総合優勝のスピンドリフトも。
 2回目の登録締め切りは2月2日。


1999年11月21日

 Nad Al Sheba開催。Paddy Rudkin調教師、Neil Pollard騎手のコンビが、もう少しのところでハットトリックを逃した。マキャベリアン産駒の8歳の鹿毛Vitellozziが、0-60という条件のマイル戦を制した。2週前のNad Al Shebaでも勝利を挙げていた馬。もう1頭、Mile Highという馬が1100メートルの0-85条件を勝った。
 Dhruba Selvaratnam調教師が、7.5ハロンのハンデ戦をAlmandabで制し、今季3勝目。騎手はRichard Hills。


1999年11月19日

 今シーズンのSharjah開催初日。オーストラリアからやってきたGreg Hall騎手がこの日UAEでのデビューを果たした。
 サラブレッドのハンデ戦。Erwan Charpy調教師のAshbalという馬が、今年のワールドカップ・ジョッキーRichard Hills騎手で勝った。


1999年11月18日

 Enduranceレース。120キロで争われたAl Nasr Challengeは、Karabil Narmarという馬に乗ったHassan bin Aliが勝った。


1999年11月12日

 今シーズンのJebel Ali開催の初日。昨年のチャンピオンジョッキーWillie Sppleが、メイドンレースをTriple Eightという馬で勝利。今シーズン21戦目にしてようやく初勝利を挙げた。このTriple Eightは、Dhruba Selvaratnam厩舎の所属で、今年のDubai World Cupの日のナドアルシバ・スプリントを勝ったRamp and Raveの全弟。
 5日前にNad Al Sheba開催の7ハロンのレースで勝っていたTed Durcun騎乗の6歳馬Mushaagibが、昨シーズンのSheikh Khalifa bin Zayed Al Nahyan Triple Crownシリーズの覇者Hafid du Bacに競り勝って連勝。
 メインレースは、今年のワールドカップジョッキー、Richard Hillsが勝った。


1999年11月11日

 Nad Al Sheba開催。ここ数年Willie Suppleとリーディングジョッキーを争っているPeter Bretteと、ベテラントレーナーBill Matherが2勝。Capital Princeという馬でメイドンを、Asset Managerという馬でハンデ戦を勝った。
 メインレースは、以前にヘンリー・セシルのところにいたことがあるPaddy Rudkin調教師の鹿毛の6歳Great Lionが勝利。昨年3月以来、約20カ月ぶりの勝利。


1999年11月7日

 Gulf Newsに「スティーヴ・コーゼンはルネッサンス・マンか?」というインタビュー記事あり。
 1978年にアファームドで史上最年少の米三冠ジョッキーになったとか、お決まりの紹介があり、さすがにGulf NewsだけにDubai World CupやEmirates World Seriesの賞賛的内容の感じ。
 最後に、騎乗したベストホースはやっぱりアファームドで、シェイクモハメドのためにエプソムダービーを勝った牝馬オーソーシャープは、アファームドと同じくらいすばらしいと。

 The Emirates Racing Associationからの発表。アメリカのエクリプス賞やヨーロッパのカルチェ賞を摸して、サラブレッドのためのナシュワン賞、純血アラブのためのアラヌード賞を創設。とりあえず第1回は、昨シーズン(1998-1999)の表彰で、11月24日に表彰されると。しかし、賞の名前になったということは、スーパースターAlanuddは、もしかして昨シーズン限りで引退しちゃったの? だったら第1回Alanudd賞は、Alanuddで決まりという気がしないでもないが。いや、わたしの英語力では、どっか訳を間違えてる可能性がないでもないが。

 そして本日はNad Al Shebaの開催初日。
 第1レース、純血アラブの未勝利戦は、オマーンのロイヤルステーブル・S Al-Abri厩舎のGhaiyathが、Christ Avery騎手で勝った。
 Paddy Rudkin調教師が、サラブレッド・ダート7.5ハロンのレースと、サラブレッド・芝6ハロンのレースで勝利。こんな早い時期から芝のレースをやるのは、今シーズンがはじめてではないだろうか。その芝のレースで2着だったのが、昨シーズン、ダントツのリーディングコンビ、Dhruba Selvaratnam調教師とWillie Supple騎手のRoyal Rightという馬だった。
 第5レース。サラブレッドの芝1マイルの条件戦。オフシーズンにSatish Seemar厩舎からPaddy Rudkin厩舎に転厩し、新たにTed Durcan騎手とコンビを組んだSpeedfit Tooは2着。Peter Brette騎手のSwiss Lawが3馬身半差で強い勝ち方を見せた。Kiaran McLaughlin厩舎のCornish Snowは3着。


1999年11月5日

 いよいよ本日のAbu DhabiからUAEの競馬シーズンがスタート。Nad Al Shebaでも日曜日に開催が行われる。
 今シーズンの平地競馬は11月5日から2000年4月13日までで、のべ56日間の開催。内訳は、Nad Al Shebaが25日間、Abu Dhabiが15日間、Jebel Aliが9日間、Sharjahが4日間、Ghantootが3日間。昨シーズンで終わりかもとか言ってたGhantootの開催は、今年も続けられるもよう。とはいうものの、詳しい日程はまだ見かけず。昨シーズンはすごく早い時期に発表されてたんだけどなあ。
 9日にはNad Al Shebaでトレーニングセールも行われる。
 シーズンを前にして、オーストラリアからGreg Hallという騎手が来た。Grandstand Stableというおそらく新しくできた厩舎で、新規開業するMark Rileyという調教師のステーブル・ライダーとなる。1992年にSubzeroという馬でメルボルンカップを勝ったり、その他にSuper Imposeでコックスプレート、MahoganyとPortland Playerでヴィクトリアダービーを、同じくMahoganyでAJCダービーなどを勝っている。とはいうものの、新規開業の厩舎でどれだけ勝ち星を挙げられるのだろうか。
 今年もやっぱりKiaran MclaughlinとDhruba Selvaratnamの争いになるのだろうなあ。

 そしてエンデュランスは、すでに3日からはじまっている。Al Shafar Challengeというレースで、2日間にわたって、それぞれ82kmずつを走破する。昨シーズンのトップ・ライダーとなったSheikh Rashid(Sheikh Mohammedの息子)は、トラブルで早々とリタイア。初日のトップに立ったのは、Oaklyn Lassiterという馬に乗る、Khalid Ghanem Al Amiriという人。誰なのかよくわからんが、地元の人。翌日もそのまま逃げ切り、トータルタイム9時間49分44秒での圧倒的勝利となった。
 同時に、Children's Rideという2日間で47kmを走破する子供のレースも行われているのだが、そっちの結果は割愛。

 そんでもって、本日Abu Dhabiで行われたのは、サラブレッドのハンデ戦が1レースと、あとは純血アラブの未勝利戦、ハンデ戦、条件戦などが5レース。
 24歳のフランス人ジョッキーSebastian HamelがUAEでのデビューとなるこの日に2勝を挙げた。第2レースのZumoroodと、第6レースのYa Salamという馬で、いずれも純血アラブのレース。
 第5レース、HH President(要するにUAEの大統領)の専属調教師Jurian Smart厩舎のFanfan De CarrereがTed Durcan騎手で順当に勝った。
 ここ数年、激しいリーディングトレーナー争いをしている、Kiaran McLaughlinとDhruba Selvaratnamはいずれも3着1回ずつと、静かなスタートとなった。


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